ナンデモ解決!勉強ブログ

2021.11.30

世界史から学ぶEUの起源④

前回は第一次大戦後フランスが
ドイツに対して非常に厳しい制裁を
してドイツを追い込んだところまで
お書きしました。

いよいよ今回でこの話も最後となります。

フランスの厳しい制裁によって
ドイツは経済的困窮を強いられます。

そしてアメリカのウォール街での
株価が暴落したことから世界恐慌が
おこり、領地をうばわれてしまっていた
ドイツはさらに厳しい状態になりました。

そういった危機的状況から生まれたのが
ヒトラーをリーダーとするナチスでした。

言論の自由はなくとも国民の最低限の
生活を保障するというファシズムは
困窮する人々にとってに浸透しました。

そしてドイツは数々の国を侵略しました。

フランス・イギリスは最初は目を
瞑っていましたが、ドイツがポーランドに
侵攻すると、いよいよ黙ってはいられない
状況となり、第二次世界大戦が始まりました。

その中でドイツはフランスのパリを
占領しています。
事実上フランスはドイツの力の前に
屈しました。

ただ、アメリカの参戦によってドイツは
敗北を喫しました。
かの有名なノルマンディー上陸作戦に
よってパリは解放され、ヒトラーは
最後自殺します。

日本やイタリアと共に敗戦したドイツは
西ドイツ(資本主義陣営)と
東ドイツ(社会主義陣営)に分割
されましたが、1989年にベルリンの壁が
崩壊してドイツは統一され今のように
至りました。

このような一連の戦争をもう二度と起こさない
ために、フランスとドイツは歩み寄りを
したのです。

両国を中心としてECSC(ヨーロッパ石炭
鉄鋼共同体)を結成し、アルザス=ロレーヌ
以来揉めていた石炭鉄鋼を共同管理。

そしてEURATOM(ヨーロッパ原子力共同体)も
結成し、ヨーロッパの原子力開発にも共に
協力しました。

そして最後にEEC(ヨーロッパ経済共同体)を
設立しました。

こうしたフランスとドイツを主要とした
組織が基となって、EC→EUへと派生を
遂げたのです。

つまり、EUというのはドイツとフランスという
争いあってきた隣国の歩み寄りの努力の結晶
と言えるのです。

ちなみに、EUを脱退したイギリスは前身の
EC発足時のメンバー国ではありません。

そこから見ても、EC、EUはフランスとドイツを
メインとした組織であるということがわかります。

まさにEUはフランスとドイツの平和的和解と
協力の象徴なのですね。

このような歴史から、ずーっと喧嘩をしていたり
恨みあっている相手とでもいつかは
仲良くなれるのだということを学べると
おもいます。

もちろんお互いの利害関係もあります。
ただ、歩み寄る姿勢を「お互い」が見せ合えば
きっと関係はいい方向に行くはずです。

皆さんもひょっとしたら抱えているかもしれない
憎しみあった全ての人間関係もまた
このフランスやドイツのように修復に
向かってくれたらと願っています。

平和で皆さんが幸せなことがなによりも
1番いいことですからね😊✨






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