ナンデモ解決!勉強ブログ
2024.09.16
読解力をアップさせる!キャラクターインタビュー法
こんにちは!
英才個別学院 井土ヶ谷校の原です!
今回は、中学生でも楽しく読解力を高められる新しい方法である・・・
「キャラクターインタビュー法」をご紹介します。
この方法は、文章を深く理解し、自分で考える力を身に付けるのにぴったりです。
特に、物語や小説の文章を扱う際に効果を発揮します。
キャラクターインタビュー法とは?
キャラクターインタビュー法とは、読んだ文章の登場人物や作者になりきって、自ら質問を作り、答える活動です。
これは、読解力向上に効果的な「自己質問法」をさらに創造的に進化させたものです。
自己質問法とは、自分で文章の中から質問を考え、その答えを見つける方法です。これをキャラクターや作者の視点から実施することで、文章をより深く、そして楽しみながら理解できるようになります。これにより、文章の内容やテーマがより記憶に残りやすくなります。
実際の進め方
1. 登場人物になりきる
まず、読んだ文章の登場人物や作者になりきります。たとえば、小説の主人公の視点に立ってみましょう。登場人物の気持ちや考えを想像することで、文章の背景や意図が見えてきます。
2. インタビュアーとして質問を作成
次に、インタビュアーとしてその登場人物に質問を作ります。例えば、「この場面でどうしてその行動を取ったのか?」や「その選択をしてどう感じた?」といった具体的な質問を考えましょう。
3. 答える
なりきった登場人物として、その質問に答えていきます。このプロセスで、文章の中で隠れていた感情や意味をより深く理解できるようになります。
4. 新しいシナリオを考える
最後に、もし自分がその登場人物だったらどうするか、新しいシナリオを作ってみましょう。
これにより、文章の内容をクリエイティブに再構成し、理解をさらに深めることができます。
具体例
例えば、村上春樹の小説を読んだとしましょう。主人公の「僕」がある場面でなぜその行動を取ったのか、感情を想像して質問を作り、答えます。そして、もし自分が「僕」だったら、その状況でどのような選択をしたか、新しいシナリオを作ってみるのも面白いですよ。
どうしてこの方法が効果的なのか?
この方法は、以下の理由で読解力の向上に非常に効果的です。
視点の転換ができる
キャラクターや作者の視点に立つことで、文章を異なる角度から理解でき、文章の意図やテーマがより明確になります。
想像力を活用させることができる
読んだ内容をもとに新しいシナリオを考えることで、文章の理解がさらに深まります。
これにより、文章が記憶に残りやすくなります。
アクティブラーニングができる
自分で質問を作成し、答えることで、受け身ではなく能動的に学習が進み、読解力が向上します。
実証されている効果(ソース)
この方法は、教育研究者たちが提唱している「自己質問法」に基づいています。
Rosenshine, Meister, & Chapman (1996)によると、自己質問法を取り入れた授業を行った生徒たちは、文章の理解度が大幅に向上したということがわかっています。
特に、自分で質問を作成することで文章の要点に焦点を当て、内容を深く理解できるようになります。
参考文献
Rosenshine, B., Meister, C., & Chapman, S. (1996). Teaching students to generate questions: A review of the intervention studies. *Review of Educational Research, 66*(2), 181-221.
最後に
読解力は、ただ何も考えずに文章を読むだけではなかなか向上しません。
キャラクターインタビュー法のように、楽しみながら深く考える方法を使うことで、自然と理解力が身につきますよ!!
ぜひ、小説を読書した時などに活用してみてください!!