ナンデモ解決!勉強ブログ
2026.09.09
「今やろうと思っていたのに!」は本当?ー子どもの心理と「勉強しなさい」の話ー
「今やろうと思っていたのに!」は本当?
子どもの心理と「勉強しなさい」の話
こんにちは!
英才個別学院 井土ヶ谷校、室長の原です!
ご家庭で、こんなやり取りをしたことはありませんか?
保護者様
「そろそろ勉強したら?」
お子様
「今やろうと思っていたのに!」
そして、そのまま少し険悪な空気に……。
きっと、多くのご家庭で一度はある光景だと思います。
では、保護者様とお子様、どちらが正しいのでしょうか。
私は、どちらの気持ちも本当なのだと思います。
「勉強しなさい」の奥にあるもの
保護者様が声をかけるのは、お子様を困らせたいからではありません。
「このままでテストは大丈夫?」
「受験で困らないだろうか」
「将来、本人が後悔しないだろうか」
その言葉の奥にあるのは、お子様の未来を思う気持ちですよね。
ところが、その心配がお子様には、
「自分は信用されていない」
と聞こえてしまうことがあります。
同じ言葉でも、送った意味と受け取った意味が違ってしまう。親子だからこそ起こりやすい、少し切ない“翻訳ミス”です。
禁止されるほど、気になる?
「絶対に見ないで」と言われると、なぜか見たくなる。
「スマホ禁止」と言われると、いつも以上にスマホが気になる。
このように、禁止されたものほど意識してしまう現象は、一般に「カリギュラ効果」と呼ばれています。
その背景にある心理の一つが、心理的リアクタンスです。
人は「自分の行動を誰かに決められた」と感じると、自由を取り戻そうとして、反発することがあります。
これは、勉強でも起こります。
自分では「そろそろ勉強しよう」と思っていても、「早く勉強しなさい」と言われた瞬間に、勉強が、
自分で始めるもの
↓
親にやらされるもの
に変わってしまうのです。
あの「今やろうと思っていたのに!」にも、少しは心理学的な理由があります。
もちろん、本当はまだ全然やるつもりがなかった日もあるでしょう。子どもにとって、なかなか便利な言葉でもあります(笑)。
大切なのは「自分で決めた感覚」
心理学の自己決定理論では、人が前向きに行動するために、次のような感覚が大切だと考えられています。
自分で選び、決めている感覚
自分にもできそうだという感覚
自分を理解し、支えてくれる人がいる感覚
複数の研究をまとめた分析でも、子どもの自律性を尊重する保護者の関わりは、自発的な学習意欲や自己有能感、学校への前向きな姿勢などと関連することが示されています。
大切なのは、親が関わるか、関わらないかではありません。
「どのように関わるか」です。
声のかけ方を少しだけ変えてみる
「早く勉強しなさい」
↓
「今日は何時から始める予定?」
「まだ宿題をやっていないの?」
↓
「今、困っていることはある?」
「そんな点数で大丈夫なの?」
↓
「次はどこを変えたら伸びそう?」
言い方を一度変えれば、翌日から突然、自分で机に向かう――そんな魔法ではありません。
それでも、「命令する」から「一緒に考える」へ少し変えることで、お子様が自分で動く練習になります。
親子だから難しい。だからこそ、塾にできること
私は、保護者様からよく、
「できれば言いたくないのですが、言わないと本当にやらないんです」
というご相談をいただきます。
そのお気持ち、とーってもよく分かります(笑)
毎日見ているからこそ心配になり、大切に思っているからこそ、つい言葉が強くなることもあります。
だから私は、保護者様に「何も言わないでください」とお伝えしたいわけではありません。
家庭では、親子だからこそ感情が動きます。そんなときに、塾という第三者が間に入る意味があると考えています。
「いつ始める?」
「最初に何を終わらせる?」
「終わったか、どう確認する?」
ただ叱るのでも、ただ励ますのでもなく、本人が自分で動ける形を一緒につくっていく。
そして、小さな変化を見つけたときには、きちんと認める。
英才個別学院 井土ヶ谷校では、問題の解き方だけでなく、一人ひとりが、どのような言葉なら前を向けるのかを考えながら、生徒たちと向き合っています。
「やらされる勉強」を、「自分で進める勉強」へ。
時間はかかっても、その歩みを保護者様と一緒に支えていける教室でありたいと思っています。














